水曜(1/14)、レディースディなので、
ソレイユ2にて「福福荘の福ちゃん」を観る。

 
冒頭から笑って、途中で切なくなって、
また笑って、観終わったら、心があったかくなった。

森三中の大島美幸が丸坊主にしてオッサンになる
ということで、キワモノか力技での笑いかと
思ったが、全く違和感なく、とても自然な感じだった。

クセのある役者陣の風合いと、独特の間合いが
奇妙なおもしろさとふんわりとした優しい世界観を
醸し出していた。

でも、その分、時折のぞくシュールさと、
痛ましさが、苦しいほど切なくさせる。

いじめのシーンとか、心の病や孤独な隣人の描写は
涙が出てしまった。

傷つけられた人は、人と接するのを避けたりして
しまいがちだが、福ちゃんのように、
分け隔てなく、人にやさしさを与えてあげ、
寄り添える人って素敵だな。

でも、男と女で恋愛以外の人間関係を作るのって、
とっても難しいね。

原作ものが当たり前の中、これはオリジナルだそう。
脚本もよかったし、監督の個性もあふれていた。

 
人物相関図(パンフより)

終わって、明るくなると顔見知りの人たちが何人かいて、
みんな笑顔で「おもしろかったね」と言っていた。
ラストが余韻を残しつつもよかったので、
みんなを笑顔にさせる映画かも。