土曜日(1/24)は、イオンシネマにて、映画のはしご。

1本目は「真夜中の五分前」。
 
 

いつの時代かわからないような、
レトロな雰囲気の街並はオール上海ロケ。
 
少し暗いトーンの画像だけに、光の効果が
美しさとはかなさを表しているよう。

謎解きミステリーとして宣伝しているけど、
ミステリーとして観たら、肩すかし。

でも、観念的というか、情緒的でよかった。

ゆっくりと進んでいき、静かなトーンの映画。
主役の「良」を演じる三浦春馬がすごくいい。

どこか淋しく、人とつながることをおびえているような。
でも、つながってくる人を愛おしく、そっと
包むようないとしさ。

そして、観る人に委ねるラストは、
もどかしさを感じる人は多いかもしれないけど、
より「愛について」を考えさせられる。

AとBがいて、なぜAを愛するのか。
なぜAじゃないといけないのか。
外見は全く同じ双子だったとしても愛するのは
どちらかになる。

愛というのは、人のどこの部分で感じ取るものなのか、
とても考えさせられる。

他者は自分の何を愛するのか。
本当の自分を愛してくれているのか。

過去や他者にとらわれず、「自分」の「今」を生きることを
つきつけてくれる。

 

土曜日(1/24)、2本目の映画は「恋とオンチの方程式」。

我らが、香西さんが脚本・監督の映画。
とても彼女らしい、乙女で、おもしろく、
いろんなことを盛り込んでいる映画だった。

ご当地ものということで、なじみの場所が登場するので、
逆にリアリティにかけてしまうのだけど、
おとぎ話的に観て、楽しめた。

きっちりとした王道の映画。

先に見た「真夜中の五分前」とトーンは全く
逆なんだけど、「本当の自分をみて」という
想いはシンクロしていたのが不思議だった。